君主帝旺学の内容
君主帝旺学の究極の目的は「自ら自由自在であること」と「自ら健康で長生きであること」です。
そして、自分の周りに幸福を作れば作るほど、自由自在と健康長寿は手に入れやすくなります。
資本主義の現代に生きる私たちは、そのための手段として、事業を起こし、展開し、成長させ、組織を作り、発展することが許されています。しかしそこには、必ずトップとして君臨するリーダーが必要です。
そして、それがあなたなのです。
叢林塾の君主帝旺学は、中国明王朝・万暦帝の時代、万暦帝のお守り役であった張居正が、幼い万暦帝を、どこに行っても誰の前に出ても恥ずかしくない君主に育てるために施した帝旺学です。
張居正は万暦帝のもと宰相を務めた人物ですが、就任当初の財政は赤字続きで、国の存続すら危うい状況でした。
【講義内容】君主帝旺学五論
講義内容は、次の5つに大別されています。
一、前提論
一、分類論
一、内省論
一、実学論
一、表象論
一、前提論
「前提論」は、いろいろな生活の基本的なことを学習訓練する内容です。
具体的には、日々の生活の中で、持戒、持行、調身、調気、練気、練神、禅定、三昧の8つを習慣になるまで行い続けます。
一、分類論
「分類論」は、いろいろな苦楽の基本的なことを学習訓練する内容です。
人間は目の前の現象に対して必ず好き嫌い、善悪などの価値観を抱きます。
その自らが抱く価値観に対して、それが
正見であるか(邪見でないか)、
正思であるか(邪思でないか)、
正語であるか(邪語でないか)、
正業であるか(邪業でないか)、
正命であるか(邪命でないか)、
正勤であるか(邪勤でないか)、
正念であるか(邪念でないか)、
正定であるか(邪定でないか)、
の8つを自問し改善し続けていきます。
一、内省論
「内省論」は、いろいろな認知の基本的なことを学習訓練する内容です。
具体的には、目の前の現象の「有」、「空」、「識」、「密」を捉える訓練をします。
一、実学論
「実学論」は、いろいろな現象の基本的なことを学習訓練する内容です。
世の中で起こる現象を天・地・人・群に分け、そこに成り立つ法則やルールを学びます。
一、表象論
「表象論」は、いろいろな交際の基本的なことを学習訓練する内容です。
人との交際で相手に好印象を与えながらも常に自らの立場を有利に運ぶために、尊・政・治・商を学びます。
以上の五論を使って、人生の目的の本質である「自由自在」と「健康で長生き」を目指します。
初回講義での一節
通常、四書五経、道家、儒家、孫氏の兵法、法家の韓非子など、10人強の古典を読みこなせばいいんでしょう。
しかし、ここでは一切読まなくても結構です。
叢林塾の君主帝旺学には、すべて入っています。
その中で、人を敵に回す論理は全部捨ててあります。
君主というのは、バカも天才も、仲間にならないといけない。喧嘩の強い人も弱い人も、仲間として扱わないといけない。健康な人も病人も、仲間として扱わないといけない。
つまり、優劣で人を分けません。肩書きで人を分けられないんです。
なぜか?
「国」の中には全員いるからです。
貧しい人から大金持ちまでいる。それが本来の国です。
君主の使命は、いろんな民がいる中で、それぞれの一流を見つけきれるかどうか。
それぞれの一流を見つけ、適材適所を実現できるかどうかで、国の趨勢が決まっていきます。
自分の会社の社員の一流を見つけきれないとどうにもなりません。
そしてその一流を見つけきれるかどうかは、まず自分の一流を見つけきれるのかどうか、であるということです。
その、自分の一流を見つける訓練が、君主帝旺学です。